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TALK about the view.

サルベージと、この業界の話。

株式会社サルベージ
代表取締役社長 増田俊二郎

大手制作会社に10数年在籍し、バラエティ番組や音楽番組のプロデューサーなどを経験したのち、2008年に株式会社サルベージを設立。代表業や作品のクオリティチェックを行うかたわら、現在も情報番組のプロデューサーを務めている。

サルベージ、とは。

現在サルベージが手がけているのは主に番組制作、そしてそれに付随するアーティスト関連のCMやMV、ファンに向けての特典映像など多岐にわたります。番組と連動した配信イベントも、時代の流れで増えています。テレビ局やマネジメント側はもちろん、アーティスト本人とも一緒に企画を考えることもありますが、基本的に僕たちは実際に手を動かしてものづくりをする集団です。

「サルベージ」には本来、沈没しそうな船を引きあげるという意味があります。社員をサルベージする会社にしたくて名付けました。
実力があるのに口下手だとか、コミュニケーション力があるのに技術が足りていないとか、そういう人たちに活躍の場を与えたかったのです。彼らに適材適所で仕事をしてもらえば、会社としても仕事としてもうまくいくんじゃないかな、と。そして業界を辞めようとしている人に向けて「いやいや、もうちょっと頑張ろうよ」と呼びかける意味でもサルベージという言葉に思いを込めました。
でも僕は「会社は僕のもの」という気持ちがないんですよね。若い人でサルベージをよりよく引っ張っていける人がいたらやってほしいくらい。周りに「できる人たち」がいるから会社があると思っています。

エンタメでトップを走る人たちと、一緒に。

少し僕の話をしますと、大学を卒業した頃のテレビ業界は、今よりもめちゃくちゃ勢いがありました。僕はそんなテレビ業界に憧れて…というようなことは全くなくて、就職せずに渋谷あたりで遊んでいました。髪も金髪でしたし、社会に出る気があまりなかったんですね。でも、そろそろ働いた方がいいかなと思ったときに、ネクタイを締めて9時から17時まで働くのは性格的に無理だし、それなら雑用中の雑用というイメージがあったテレビ制作のアシスタントをやってみようかなと思ったんです。そこで番組制作会社をいくつか受けたら、謎に全社受かりました(笑)。その中から僕は、最も元気のある、数々のヒット番組をつくっている会社を選びました。そこでアシスタントとして様々な番組やイベントのコンテンツ制作に携わったのです。2年半テレビ局に出向していた時は、人生で一番働いたかもしれません。
その後独立するときに、先輩方や現在もエンタメのトップを走るアーティストの皆さんが声をかけてくれて、サルベージの歴史は始まりました。そのご縁は今も続いていて、僕たちは日本中の誰もが名前を聞いたことがある、東京ドームを満員にできるようなトップアーティストの方々とも一緒にエンターテインメントをつくり続けています。
もちろん、このようにお仕事をいただけているのは当たり前のことではなくて、面白いこと、新しいものをつくり続けていかなくてはいけない。先のことを考えながらいつもドキドキしています。そしてそれがすごく面白いのです。僕はこの仕事を辞めようと思ったことや、つまらないと思ったことは一度もないんですよ。

ふと見て心が動いてしまう。
そういう映像がいい。

テレビ番組が映画などのエンタメと大きく違うところがあります。それは、人はテレビを「受動的に見ている」ということです。つまり僕たちは、お金を払って「自ら面白がりにいく」意識ではない人たちを相手にしているのです。そういう人たちがふと見た番組や動画で、全然知らなかった人のファンになったとか、なんか心が温かくなったとか、予想外に感動してしまったとか、そういう映像が作れたら「人の心を動かした」といえると思うんです。バラエティ番組を1本作るにしても、それを見た人の心がどう動いていくのかという視点は大切です。曲に例えると、ヒットする曲というのはキャッチーなイントロがあって、盛り上がり、サビがあって、気持ち良く終わっていく。聴き終わって満足感があるものが多いと思います。番組をつくるのはそれと似ているのかな、と思います。たとえば肉料理のお店を3軒紹介するとしたら、しゃぶしゃぶから始まって、ハンバーグと続き、最後はとんかつで畳み掛けるような(笑)。
また、当たり前のことですが、見て悲しい思いをする人がひとりでもいる映像や、人をバカにして笑いを取るような映像はつくりたくありません。

サルベージがつくる映像を、僕は常に「見る人」の視点でチェックしています。「ここはどうしてこうなの?」とディレクターに聞くし、「こうした方が良くない?」と提案もします。つくる側にいたら見えないこともありますから。そうやってさまざまな視点が、面白いものをつくることにつながっていけば良いと思っています。
アーティストを起用する映像であれば、まず自分が誰よりもファンになる、そういう気持ちも必要ですね。

ちゃんとしたミーハーは、強い。

今は情報過多な時代ですが、その中でも自分のアンテナを持って面白そうなことに飛び込んでいく「ちゃんとしたミーハー」な人は、この業界で強いですよ。人が集まるものには理由があります。なぜこのパン屋に人が2時間も並ぶのだろう、なぜこの映画はヒットしているのだろう、なぜこのグループはこんなに人気があるのだろう。それを知りたい、感じたい、理解したいと思うこと。いつも感性をひらいておくこと。そういう人とはぜひ一緒に働きたいです。日々感じる面白いと思ったことをどうやって仕事に結びつけられるか考えられる人は、きっと楽しく働けると思います。ちなみに僕は、人を見るのがすごく好きです。電車に乗るだけですごく面白い。社員のみんなのことも、どんなタイプか、家族構成は…など、結構把握できていると思います。人に興味を持つということもこの仕事で活かせる資質の一つかもしれないです。

また、この業界は体力勝負・ハードワークなイメージがまだあるかもしれませんが、テレビ業界でも働き方改革が進み、若手スタッフはいま女性がとても多いです。サルベージも業務マネジメントを行いながら多くの女性スタッフが活躍しています。しっかり働いてきちんと休む、というワークスタイルですね。

挑戦することが基本、という業界。

「不可能の反対は、挑戦である」という言葉が好きです。挑戦なくして可能になることはないということですね。
初めてこの業界に入る人は全てが挑戦ですから、失敗して当然です。失敗するごとに学んでいくし、「自分はこれが好きだ」「これをやりたい」という現実的な夢というのが見えてくると僕は思います。だから若いうちほどたくさん挑戦して、失敗もした方がいいと思います。

時代を見て、前へ進み続ける。

コロナウィルスの流行が始まったときは正直なところ、かなり厳しい状況を予測していました。でもテレビに関していえばステイホームになり、家族で楽しめるコンテンツが盛り上がっていったんですね。気持ちが暗くなりがちな空気の中、エンタメの需要は思った以上に大きかった。あるアーティストグループのオーディションを番組内で行いましたが、親子で見てくれていたのかデビューライブに一緒に来る様子も見られました。

また働き方も大きく変わり、リモートワークが増えて感じたのは、直接会わない分、以前よりも「逆にコミュニケーションをたくさん取る」傾向がありますね。そのためのツールも充実していますし、若いスタッフがLINEで「令和版の報、連、相」をしまくっても「なんだよ、このスタンプ!」って怒る人はサルベージにはいないと思いますよ。

昔のように後輩がディレクターに話しかけるタイミングがわからず帰れないというようなことは、もう本当にいらない時代です(僕は、それが常識だった時代から疑問を持っていましたが…。)一方で、いい意味の遊びがなくなりました。ロケバスの中での雑談が次の仕事につながるようなことが起こりにくくなりました。サルベージの社内でいえば、歓迎会も忘年会もしていません。みんなマスクをしているし、社員の顔を忘れてしまうのではないかと思うこともあります。でもそれを「寂しい」「あの頃は良かった」などと言っていたら未来はないし、そんな時間はないだろうと思っています。

サルベージは一貫してエンタメを作り続けてきた会社で、業界内にその信頼が築けていることは嬉しく思います。「サルベージという、勢いがある会社があるらしい。」という話を、僕が代表だと知らずに話していた業界の先輩もいました。これからはもう、コロナウィルス流行前と全く同じ状況に戻ることはないでしょう。だから常に、次はどうするのかを考えています。時代に沿って、前に進んでいかなくては。「エンタメのことはサルベージに頼めばなんとかしてくれる」と思ってもらえるようになるのが、理想ですね。

会社概要

会社名株式会社サルベージ
住所153-0064
東京都目黒区下目黒2-20-28
東信目黒ビル3F
電話番号03-6420-2191
FAX番号03-6420-2187
創業2008年4月
代表取締役増田俊二郎
資本金10,000,000円
取引銀行みずほ銀行/りそな銀行
業務内容テレビ番組を中心とした映像作品の企画・制作
許可労働者派遣事業許可番号 派13-308213
労働者派遣法に基づくマージン率等に係る情報提供