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社長挨拶

株式会社サルベージ
代表取締役社長 増田俊二郎

大手制作会社に10数年在籍し、バラエティ番組や音楽番組のプロデューサーなどを経験したのち、2008年に株式会社サルベージを設立。代表業や作品のクオリティーチェックを行うかたわら、現在も情報番組のプロデューサーを務めている。

サルベージが目指しているのは、見た人の心が動く映像

——サルベージという社名には、どのような由来があるのですか?

本来「サルベージ」は、沈没しそうな船を引き揚げるという意味。それを社名にしたのは、スタッフを「サルベージ」する会社にしたかったからです。実力があるのに口下手だとか、コミュニケーション力があるのに技術が足りていないとか、そういう人たちに活躍の場を与えたかったんです。彼らに適材適所で仕事をしてもらえば、会社としても仕事としてもうまくいくんじゃないかな、と。そして業界を辞めようとしている人に向けて「いやいや、もうちょっと頑張ろうよ」と呼びかける意味も込めました。

——社員に向けたメッセージが込められていたのですね。

そうです。ぼくは社歴の浅い人のほうがしゃべっていて楽しいんですよ(笑)。新卒の子や異業種から転職してきたスタッフと接すると、いままでにない視点や発見がある。この歳で若い人に話しかけるのは大変ですが、自分の成長を止めないためにもそういう努力はしています。

たとえば、エレベーターで一緒になったときの短い会話でも、わかることは多いです。そしてそれはチームで仕事をするときにも必ず活きる。たとえば「彼は早くディレクターになりたいと言っていたから、そろそろカメラを任せてみたら?」とか「今日はあの人が休みだから、彼を行かせてみたら?」といった判断も普段のコミュニケーションがあるからできることです。

——コミュニケーションのほかに、大切にしているものは何ですか?

クリエイターとしては、「心が動く映像」をつくるように心がけています。「おもしろいけど何も心が動かない映像」ってあるんですよ。30秒くらいの短い映像でも、30分や1時間の番組でも「ホンワカした気持ちになったな」「明日からまた頑張ろう」と思えるものをつくりたい。そのためには、プライベートが充実していることも大切です。何かで悩んでいるスタッフが仕事をすると、悩みが映像に出ちゃうんですよね。間違っているわけではないのですが、「心ここにあらず」状態でつくった映像で心は動きません。

それから、それを見て悲しい思いをする人がひとりでもいる映像、たとえば人をバカにして笑いを取る映像などはつくりたくないです。

——増田さんはスタッフの作品をチェックする機会も多いですよね。映像制作で気をつけるべきポイントは何ですか?

伝えるべき情報と、オリジナリティーのバランスを取ることです。たとえばすでに「型」の決まっている番組を引き継ぐと、どうしても既存のフォーマットをなぞってしまう。及第点は取れても「心の動く映像」にはならないので、そこにどうオリジナリティーを足すかは難しいですね。個性を出しすぎても「かっこいいけど、何を伝えたいの?」と思われてしまいますし。

——映像にオリジナリティーを出すためには何が必要なのでしょうか。

「ちゃんとしたミーハー」であることです。ミーハーとは、アンテナを常に張っている人のこと。映像業界はそうでないと成立しません。
人気のパンケーキ屋さんに3時間並んでみるとか、男性でも女性誌を読んでみるとか、ヒットしているけど興味のなかった映画をあえて観てみるとか……。

たとえば、以前海外でひたすら素材となる風景を撮影する仕事があったのですが「パラオってどこだっけ?」と話していると、学生時代、パラオに行ったことのあるスタッフがいました。そうとわかれば「じゃあ一緒に行ってみたら?」という話になりますよね。どんな経験や知識も、必ず役に立つはずです。

チームワークがあり、お互いを補い合える会社

——サルベージの強みは何だと思いますか?

臨機応変な立ち振る舞いや指示ができるスタッフが揃っているところです。これは大人数のアーティスト映像を多く制作してきたことで培われた強みではないでしょうか。たとえば十数人のメンバーがいるグループを撮影するときは、彼らの関係性を把握したうえで「最初はこの人のコメントを撮ったほうがいい」とか「こっちで撮っているあいだに別のメンバーを待たせてはいけない」と、現場で瞬時に動き方を判断しなければいけません。制作チームがお互いの得意分野をきちんと理解しているから、連携して、最適な動き方ができるのです。

先日も、ある番組の演出スタッフがインフルエンザにかかってしまい、彼がお休みしている1週間にどうフォローするかをぼくも参加しながら調整しました。
チームワークがあり、お互いを補い合える会社だと思います。

社風でいえば、サルベージには女性が多いですね。テレビの世界でも、最近はADさんのほとんどが女性です。一つひとつを落ち着いてやればこなせる仕事ですし、業界の働き方改革も以前より進んでいるので意外と休みや自分の時間も取れますよ。

——制作部はテレビ番組を中心に手がける制作一部と、WEBメディア向け動画や配信番組、DVD制作などを手がける制作二部の二部体制です。

最初は切磋琢磨するライバル同士になってくれればいいなと思っていましたが、仲がよすぎて、チームワークが生まれちゃっていますね(笑)。

ただ、テレビ以外の映像作品では関わる人数が少ないぶん、スタッフ一人ひとりの責任のウェイトが違います。極端な話、テレビ番組はプロデューサーであるぼくひとりが休んでもオンエアされますが、CMやMVなどの短い映像は監督やディレクターがいないと前に進みませんし、求められる水準に達していないと「次」はない。「来週のオンエアで取り返そう」といったことができないぶん頭の使い方や現場の緊張感はテレビとは違います。一回一回、一瞬一瞬が勝負。それが仕事の醍醐味にもつながっていると思います。

これからの映像に必要なのは「●●だけ」じゃない引き出しの多さ

——映像制作という仕事のおもしろさはどこにあると思いますか?

見てくれる人がいて初めて成立するというところです。やっぱり「おもしろかった」という声を聞くと嬉しいですよね。仕事として取り組むからには、つくるだけの自己満足ではいけません。どういう人が見るかをきちんと念頭に置いて制作する必要があります。

たとえば朝の情報番組だと、家事をしながら見る人や、外出の準備をしながら見る人のことを考えながら少しでも気に留めてもらえるようなナレーションや演出も心がけます。
幼稚園のお迎えに行ったお母さんが「そういえば今朝テレビで見たんだけど」と話したくなるような映像ですね。一方、人気アーティストのバラエティーなどをつくるときは、アーティストのファンに刺さることが大前提で、そこから裾野を広げていく。想定する視聴者によって、見せ方はたくさんあります。

——WEB動画やストリーミングサービスなど、映像を取り巻く環境はここ数年で大きく変わりました。これからの映像業界を、どう見ていますか?

これまでの映像業界は、人気のテレビ番組が中心にあり、メディアミックスするにしても未公開映像を配信したり、DVD化、もしくは多額の制作費をかけて映画化したりするくらいでした。でもいまは、強いコンテンツやIP(知的財産)をつくり、それを広める手段のひとつがテレビという考え方に変わりつつあります。真ん中にあるのは、番組ではなくてあくまで大きなコンテンツ。そして「コンテンツを届けるための選択肢」のひとつに、配信やDVD、映画、舞台、そしてYouTubeなどと並んでテレビがある、ということです。

老若男女、津々浦々に届けられるテレビの影響力は依然として強力ですが、いまや入り口はテレビだけではありません。「テレビ放送は見ていないけど、ストリーミング配信で地上波ドラマにハマった」という人もいるでしょう。だからこそ、つくり手もいろいろなものにアンテナを張る必要があると思います。

——そんな未来を見据えて、サルベージをどんな会社にしていきたいですか?

制作できるものを増やすためにも、スタッフの間口を広げていきたいです。以前は「3年目まではこれをやってもらって、4年目はディレクターかな」といったキャリアの王道がありましたが、いまはそういう時代ではありません。興味があれば舞台の現場を勉強してもらったり、エンタメ業界未経験の人を採用したりして、積極的に新しい価値観や経験を取り入れたいし、会社としてもそんなスタッフから学んでいきたいと思っています。

理想は「エンタメのことなら、サルベージに頼めばなんとかしてくれる」と思ってもらえるような会社です。それは映像だけに限りません。いきなりアニメやゲームをつくり始めることはありませんが、少しずつ、制作できるものが増えていくのが理想ですね。ゆくゆくは、映像制作チームだけでなく、音楽イベントチームや舞台チームなどが活躍しているような組織づくりをしていきたいと思っています。

——サルベージに入社してほしいのは、どのような人ですか?

何でも吸収できる、スポンジのような人です。よく「何のソフトを覚えておけばいいですか?」と聞かれることもありますが、そんなものは入社してから覚えればいいんです(笑)。就職や転職をすると誰もが「一年生」に戻るわけですから、まずは素直に真面目に、さまざまな経験や意見を吸収できる方と一緒に仕事がしたいです。

最初から何もかもできるわけがありませんから「わかったふり」をする必要はありません。むしろ、わからないことは何回も聞いてください。サルベージには「この前言ったじゃないか、2回は教えないぞ」などと怒る人はいません(笑)。そのたびにきちんと教えますよ。


会社概要

会社名 株式会社サルベージ
住所 153-0064
東京都目黒区下目黒2-20-28
東信目黒ビル3F
電話番号 03-6420-2191
FAX番号 03-6420-2187
創業 2008年4月
代表取締役 増田俊二郎
資本金 3,000,000円
取引銀行 みずほ銀行/りそな銀行
業務内容 テレビ番組
CMを中心とした映像作品の企画・制作
許可 労働者派遣事業許可番号 派13-308213